コラム・豆知識
CSSブレンドモードの基本概念と用途
CSSブレンドモードは、複数の要素や背景が重なった際に色や明るさを合成する方法を指定するプロパティです。
主にmix-blend-mode
とbackground-blend-mode
があり、それぞれ要素同士や背景画像同士の合成に使われます。
デザインに奥行きや質感を加えたり、写真とテキストの調和をとるのに役立ちます。
代表的なブレンドモードの種類と特徴
よく使われるブレンドモードには、multiply
(乗算)、screen
(スクリーン)、overlay
(オーバーレイ)、darken
(暗くする)、lighten
(明るくする)などがあります。
例えばmultiply
は下の色と掛け合わせて暗くし、影の表現に適しています。
用途に応じて使い分けることで、視覚効果の幅が大きく広がります。
実装時の注意点とブラウザ互換性
mix-blend-mode
やbackground-blend-mode
はモダンブラウザで広くサポートされていますが、一部古いブラウザでは動作しない場合があります。
また、重なり合う要素の背景やスタッキングコンテキストによって効果が異なるため、レイアウト構造をよく理解して実装することが重要です。
フォールバックを検討する場合もあります。
パフォーマンスとアクセシビリティの考慮
ブレンドモードはGPUで処理されるため比較的パフォーマンスに優れますが、多数の重なり要素やアニメーションと組み合わせると負荷が高まることもあります。
また、色の重なりによる視認性低下を避けるため、テキストの読みやすさを確保し、アクセシビリティ基準を意識した配色設計が必要です。
実務での活用例とカスタマイズ方法
背景画像とカラーオーバーレイの合成、ボタンやカードのホバー効果、写真のフィルター調整など、様々なUIパーツで活用できます。
CSS変数を使ってブレンドモードやカラーを動的に変更することで、テーマ切替やインタラクションに対応した柔軟な表現が可能です。
開発ツールでリアルタイムに確認しながら調整しましょう。
ツールの仕組み解説
document.addEventListener('DOMContentLoaded', function() { ... });
すべてのHTMLが読み込み終わってから処理を始めます。要素の取得に失敗しないようにする基本構造です。
const overlayContainer = document.getElementById('overlayContainer'); const overlay = document.getElementById('blendOverlay');
ブレンドの対象となる画像、色オーバーレイ、テキスト、ラジオボタンなどをすべて取得して準備します。 ツールの見た目と機能を構成する各パーツを一元的に操作するためです。
function updateCSS() { overlay.style.mixBlendMode = currentBlendMode; overlay.style.backgroundColor = selectedColor; ... }
ユーザーが色やモードを変えたときに、CSSに反映させる中心の処理です。 選んだ色を背景色として使い、選んだモードをmix-blend-mode
としてHTML要素に適用します。
function handleImage(file) { const reader = new FileReader(); ... }
画像ファイルがアップロードされたときに、表示用のimg
要素にプレビューを出す処理です。 ローカル画像を読み込んで、すぐに背景として試せるようにしています。
document.addEventListener('filesUploaded', function(e) { ... });
このイベントは外部のファイルアップローダーが発火する想定です。 アップロードされた画像から最初の1枚を取り出して、背景画像として表示します。
radio.addEventListener('change', () => { currentBlendMode = radio.value; updateCSS(); });
どのブレンドモードを使うかをラジオボタンで選べるようにしています。 選ばれた値に応じて、CSSを再更新し、実際の見た目と出力コードに反映されます。
output.textContent = `.overlay-container { mix-blend-mode: ${currentBlendMode}; }`;
ユーザーが選んだブレンドモードのCSSコードを画面に表示。 「この効果はこう書けばできる」という答えをその場で確認できる仕組みです。